この導波管広帯域ディテクタは、非常に堅牢かつコンパクトなデバイスを実現するため、プレーナ・ストリップライン回路上にシリコンのビームリード・ダイオードを使用しています。
　多くのミリ波帯の広帯域ディテクタは、ダイオードの広帯域インピーダンス・マッチングが難しいため、VSWRが非常に悪くなっています。この問題を解決するために、これらのディテクタは、図に示すように、2つのダイオード、内部マッチド・ターミネーションと3dBハイブリッドを利用しています。
　この回路により、これらのディテクタのほとんどで、導波管の全帯域にわたって2.0以下のVSWRを実現しています。
　WR-8以下のサイズの導波管ディテクタは、単一のゼロ・バイアスGaAsダイオードを使用しています。
　低周波用途で最高感度が要求される場合には、高感度ゼロ・バイアスGaAsダイオードを特注することもできます。

仕様

備考

最大RF入力電力は100mW

1 モデルVDHおよびWDHは、堅牢な金メッキされたディテクタ

*検出器の感度は1MΩの負荷を接続して測定され、平方則領域で測定

** これらの検出器はゼロ・バイアスのGaAsプレーナ・ドープ・バリア・ダイオードを使用したシングル・ダイオード検出器

　ディテクタ・アダプタ(モデルDA)は、Wiltron社 560および562スカラ・ネットワーク・アナライザの平方則飽和領域の特性に適合させるために用意されています。これらのディテクタは、Keysignt社 85025Cディテクタ・アダプタを使用するHP 8757スカラ・ネットワーク・アナライザでも使用できます。

　ディテクタのデフォルトの出力電圧はマイナス極性です。正極性の出力電圧をご希望の場合は、モデル・ナンバの後にPを付けてください（例：モデルWDPは正極性の出力を持つWDディテクタ）。